ベトナム旅行最終日の朝を迎えました。
今日のミッションは、
「ジャングルクルーズ!」と聞いてます
お〜、あの絶妙なトーク&演技力が魅力のお兄さんが
面白おかしく案内してくれるという?
そんな夢の国のクルージングがここベトナムでも
体験できるのか!
…と期待していたのは、恐らく色白の青年だけだったと
思われます。
(いったい誰に吹き込まれたのでしょう)
さて、ホテルのビュッフェで朝からがっつき
(もちろんフォーも堪能しました)
三日分くらいの食料を胃袋にチャージした
僕たち(僕だけかな?)は、
ホーチミン市から約60km離れた
アジア最大級のカンザー国立公園マングローブ林に向かいます。
8時30分に今回のツアーのガイドさんとロビーで待ち合わせ。
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と、この後ろ姿は!?
ま、まさかBob?!
今回の旅行、Bob杉野は「訳あり」不参加なので
いるはずがない…(その理由はこちら)
そんな僕らに気付いたBobが、振り向いた!!!
杉ちゃん!…あれ?
3回くらい目をこすって確認しましたが、彼は
「杉ちゃん」ではなく「スギィ・チャン(仮)」だったみたいです。
というわけで、Bob杉野にちょっとだけ似ている
このガイドさんMr.スギィに案内してもらう事になりました。
この憎めない感じの笑顔になぜか親近感がわきます。
そして色白青年の白さが映えます。
他の参加者と合流し、いざジャングルへ!バスに乗ってGO!
相変わらずアグレッシブに走るバイク軍団。
ニケツ率高し!
そんな彼らをクラクション鳴らしっぱなしで交わしながら、
バスも負けじと爆走していきます。
そして船着場に到着
まだまだジャングルクルーズの気配はありません
このフェリーにバスと共に乗り込みます。
そうそう、忘れていましたが
「ジャングルクルーズ」の他にもアトラクションがあるそうで、
「ワニ釣り」をするらしいです。
ガイドのMr.スギィは
「ワニ。タノシイヨ。オモシロイヨ。」
と言ってましたけど
ワニって…釣れるの?!
釣れちゃうくらいの小さいワニなのかな?
!!!もしかして?Mr.スギィがおとりになるとか!?
そんなことやあんなことを考えているうちに
船着場に到着
(かれこれ2時間くらい乗ってます..)
ようやくフェリーを降りバスでさらに進みます。
いよいよ、ジャングルっぽくなってきましたよ!
一人登山をかじった僕は、ちょっとワクワク。
道を抜けると、またまた船着場が。
ここからは、モーターボートに乗ります!
にしても「こ、これ川ですよねぇ?」
「川幅日本一」の地から参上した僕でさえも
ちょっとガクブルしちゃうような川幅、
そして、この水の濁り具合。
昨日食べた「ライギョ」とか、水面ジャンプしてこないよね?
こんな小さなボートで大丈夫?不安がよぎります…
とはいえ天気もいいし、風を切って進むボートは
最っ高ーーーーーーーーーに気持ちいいです。
やっとのことジャングルの入り口に到着!
いよいよ潜入します。
まずは吊橋からスタート。
吊橋といってもご覧の通り、チョッと太めの木の枝を
ロープで吊るしただけ、じゃん!!
「もちろん僕は平気さ」「ウソ〜?」
「渡れるし!」「またまた〜(笑)」
「先頭行けますって!」「どうぞどうぞ」
というどこかで聞いたことのあるようなネタを
繰り広げたかどうかは不明ですが、
余裕で橋を渡り出す僕。
その背後から恐る恐る(?)ついてくるイケメン君に
「大丈夫かい?僕は大丈夫!→超訳→
(揺らしてないよね?絶対に揺らさないでね!)」
と余裕で声をかけている写真がこちら↓
完全に腰が引けてるオッさんのように見えるのは、気のせいです。
イケメン君が余裕で追い上げているように見えるのも、錯覚です。
全てはカメラマンが悪かったのだと思われます。
そんな僕に
「ダイジョブ〜?ホントはコワイネ〜。フフフ」
と全てを見透かしているような言葉を投げかけるMr.スギィ。
絶対あとで仕返ししてやるぅ!!
と心で叫びながら(ホントに叫ぶと橋から落ちそうなので)
ようやく吊橋を渡りきりました。
僕の勇気ある行動のおかげで、
全員無事に吊橋を渡り次のポイントに到着。
ここからは手こぎボートで更に奥へ
…マジか?
夢の国とはチョッと違うハンドメイド感ありありの、
もう気分は「川口浩探検隊」的なボートの登場です。
周りはどんどん怪しくなってきて、人食い生物とか出てきそうなのに
どんどん乗り物がしょぼくなるっていう反比例現象。
これこそが本物のジャングルクルーズ?なのか?
ちょっと帰りたくなってきたのは僕だけなのか?
「タノシイヨ!ノッテ!」
と最高のスマイルで案内するMr.スギィの言葉を信じて
僕はやけくそ気分でボートに乗り込みました。
しょぼく見えたボートも乗ってしまえば何てことはない。
白い青年もコウモリを見つけて楽しそう♪
さて次のミッションは、ボートを乗り換えて
いよいよ「ワニ釣り」で〜す♪
「コレ、ツリのボウね。エサついてます。
ミズにイレます、ワニくるヨ。スグつれる。たのしいヨー。」
超訳→(餌をつけた竿を水につけるとヌーっと寄ってきま〜す♪)
とMr.スギィに説明された通り、みんな次々に餌を竿につけ
「こんな竿に引っかかるんだから、まだ子供のワニなのかなぁ?」
「釣れたらどうする〜?持ち帰るのぉ?」
「さばいちゃう(笑)?」
なんて、ワイワイ楽しく会話しながら竿を水面に近づける僕ら。
すると、直ぐに奴らはやってきました!
いや既に近くにいらっしゃったようです。
「!!!!!!!!!!!!!!!(声にならないガクプル状態)」
と…次の瞬間
“パァーーーンッッッッ!”
という音とともにエサが一瞬で無くなりました(汗)
一瞬です!ものすっごい音です(汗汗)
滅多なことではビビらない僕(自称)でさえも、
流石にこれは…「色白なオッさん」になりそうでした(T ^ T)
ちょ、待っ、聞いてない!お、大人じゃん!!
てか、釣るレベル越えてるでしょ!釣っちゃダメなヤツでしょ!!
もし釣れちゃったらどうすんの!!!魚だって触れないのにぃっ!!!!
(そういう問題でもない?)
と、いろいろ心の中で叫びながら再認識しました。
“どうやら僕はワニが苦手みたいです。ムリ!”
(まぁ、魚を触れない時点で察してたけどな..という幻聴さえ聞こえます)
というわけで僕は、船が転覆しないように
バランスを取るという重要任務(=おとなしく見学)
を任されたので「早く帰りたい」気持ちを抑えながら、
船の中央でジッと任務を遂行しました!
僕が大人しく見守っていたおかげか?みんなは安心して
「ワニ釣り」ならぬ「ワニの餌付け」を楽しみ、
なんとか全員ワニの沼から脱出。
そそくさとジャングルを見わたせる展望台へ移動!
ここは、あのベトナム戦争時代
ベトコンキャンプの拠点だったそうです。
アメリカ軍はここを破壊するために
枯葉剤をまいて、マングローブ林はほぼ全滅。
その後、様々な形で枯れ葉剤の影響を受け続けたこの国の
深い闇、計り知れない苦しみを思うと
今こうして観光に来ている僕は複雑な心境です。
でも見てください!
今、マングローブの森は見事に復活しています。
まるで「ジャブロー」です(??な方はコチラ…)
他にもジャングルでは、野生の動物や野鳥を見たり
日本ではなかなかできない貴重な体験ができました。
あくまでも個人的な意見ですが…
戦争で負った傷跡は決して忘れてはいけないと思います。
しかし、ずっと引きずって前進できないのも
よくないと思うのです。
僕一人でどうにかできるわけではないけれど、
ベトナム戦争について知ろうとしたり、
少しでも経済的に関わることで、
この国がもっと元気になればいいな。
そんな事を思いながら
緑豊かなジャングルを後にしました。
というわけで、残り少ないベトナム滞在時間を
最後の1秒まで満喫すべく気持ちを切り替えて
次のミッションへ!!
夕方にはホーチミン市に戻り、
ベトナム最後のミッションをこなすための
” 聖地 ” へと向かいました。
これはどうしても外せない重要なミッションです。
(僕にとってはSIM解除の次に重要!)
ワニとの格闘で疲れた体にムチ打って
「さあ、行こう!
疲れを癒やしにマッサージ屋さんへ!」
(見てただけだよね?というみんなの視線がイタイ)
到着したのは、おしゃれな雰囲気で
落ち着きのある「聖地(お店)」でした。
スタッフも揃いの制服を着て
きっちり仕事してくれそうな感じです。
「バキッ!(痛っ!)」「ンググっ!(!!っだから痛いって!)」
という、ドリフのような健康ランドのマッサージとは違って
(これはこれで、痛気持ちいいんですけどね)
足つぼから全身指圧、ストレッチなど
痛さを感じる手前ギリギリの心地よいマッサージを
60分きっちりやっていただきました。
しかもティーサービス付き!癒やされた〜
(これで1700円くらい、安っ!)
こうして”バランス取り(=見学)”で硬直した体の疲れも
完全復活したところで、いよいよ空港へ…
空港のラウンジからキレイな夜景を眺めていた僕は
早く本物の杉ちゃんに会いたくなりました。
という事で「来られなかった杉ちゃんの分」
という大義名分のもと
フォーを食べ、ベトナムビールを飲み、
最後の最後まで、杉ちゃんの分まで
ベトナムを満喫♪
(呆れ顔の外野の反応はもはや気になりません)
杉ちゃん、フォーの味あとで教えるから
待っててね!
いったいこの二日間でビール何本飲んで
フォーを何杯食べたのか…
経済的な協力はバッチリです!
ともあれ、本当に内容の濃い2日間でした。
結論から言うとベトナム、いい国です。
良い人が多いし、フォーも美味い!
さらばベトナム…ありがとう!!
たとえ弾丸ツアーでも必ずまた来ます!
午前10時、無事に鴻巣に到着
余韻に浸るべく、
しばらくインスタントフォー生活の予感。
こちらが余ったお金、86000ドン!!
ゼロの数だけ見るとリッチな気分♪
換算すると…
約400円でした。
次の旅行は2年後…楽しみです!